レベル4ロックダウン 絶体絶命篇

朝、嫌な予感がして目が覚めると、隣で眠っているモニを起こさないように、そおっとそおっと新聞を開きます。

「新聞」を開く、といっても、21世紀も、もうすぐ4分の1過ぎてしまうところなので、16インチのMac Book Proを、パカッと開けるんですけどね、

New Zealand Heraldを見る。

南島系の新聞サイト、Stuffを読む。

ガッビイイーン。

エキスパートの皆さんが、感染拡大モデラーもアナリストも口を揃えて、

オークランドのレベルダウン、はっはっは、no way、そんな冗談おっしゃっちゃ困りますよ、と述べている。

まだまだレベル4でんがな。

家から出られるもんなら、出てみい

監獄行きやで

今日(2021913日月曜日)の午後4時には、政府のレベル変更のアナウンスメントがあることになっている。

先週の木曜日までは、よかったんだけどねー。

新規感染者数が

7日 21

8日 15

9日 13

と着々と減って、わははは、コロナめ、見たか、わしらの勝ちじゃ、とオークランド人は皆おもっていた。

ところが、ところーが

好事魔多し、日比谷線は痴漢多し

昨日は、オークランド人全員が期待したシングルディジット、一桁になるね、9かな、8かな?

一挙にゼロだったりして、という期待も虚しく、

23

しかも「あらかた解明された」はずの感染経路不明感染者が36人で、二桁のまま減っていない。

1回目のコロナ感染撲滅で、正確な感染拡大モデルと対策を構築して世界的な名声を博して、ユーメイになったMichael Bakerは「ダイジョブダイジョブ。ニュージーランドは必ずコロナを絶滅させる」の人だが、レベル4から3に下げるのは、まだ早い、下げれば必ず新しいクラスターが出るさ、と述べている。

早期感染撲滅に失敗したのはなぜか。

オークランドの繁華街、ポンソンビーに住んでいる疫学者のRod Jackson

「だって、わし家の近所でも、1メートルくらいの近さで、くっちゃべってる人が、たくさんいるからね」と述べている。

traitor共め、杭に縛り付けて焚刑に処してくれるわ。

レベル4下でも、オークランドのボーダーチェックポイントを通過できる生活に必須の職業(例:食料トラック運転手)に就いているひとたちの特権を悪用して、オークランドを出て、南のハミルトンへ逃れて、そこから南島のワナカにある別荘に飛んだ35歳と26歳のカップルが摘発されて逮捕される、というニュースが出ている。

首相も、ワナカがあるクイーンズタウンエリアの市長も、「あまりに無責任だ。市民としての自覚がまったくない」と激怒ちゅうで、どうやら、罰金か実刑で服役か、どちらにしろ法定の最高科料に処される可能性大なり。

お友達とビーチで遊んでたのが、ばれちゃった、卓越したコロナ対策アドバイスとピンクヘアで有名なSiouxsie Wiles博士を、野党党首のジュディス・コリンズが、

「この偽善者のデブ女」と、こきおろしている。

全般に、1回目のレベル4の緊張とコーフンがなくなって、今回は、全員、「もう疲れた」がありありとわかる雰囲気で、わしにしても、

ええええー、ほんとに、まだレベル4やるの?

ボートに積んだばかりのポテチがしけちゃうじゃあーん(←こればっかり)と、憤懣やるかたなく、人生の不条理に、ジャン=ポール·サルトルを読みたくなります。

嘘だけど。

おまけに、おまけにですよ。

もっかレベル2のオークランド以外のニュージーランドは、ほぼ普通の生活のレベル1に下がるかもしれない、という噂で、日本語友でも、クライストチャーチの日系キィウィ晩秋 @debut_printemps は夜中に話していたら、「あら、明日から出勤だから、早く寝ないと、おやすみなさい、オホホホ」と述べて去っていった。

うー。

なんだか、午後4時を待つまでもない。

死刑はすでに宣告されているではないか。

マリーナは閉鎖ちゅうなので、スウィングモアリング、沖合に停泊させているヨットに潜り込んで、夜更けに、そおっと出して、とんずらこいちゃおうかしら、フライトクラブに忍び込んで、愛機で超低空で管制レーダーを避けてなんかしら南下するとか。

一瞬、マジメに欲望するが、妻子ある身なので、我に返って、仕方がない、最近くたびれるのでやってないVRゲームでもやるかと考える

後ろで髪を分けようか

おもいきって桃を食ってみようか

すっかりアルフレード・プルーフロックな気分になって、どっと疲れが出るような気がします。

コロンビアを中心に感染拡大が起きて、連合王国で二桁感染者が見つかったくらいで、英語ではあまり記事を見かけないが、日本語新聞には、ミュー変異株の記事が数多く出ていて、英語記事ではほとんどが「P681変異を持つことがわかっているだけで、ほかのことは、まだまったく判っていない」と書いてあるが、日本語世界では奇妙なくらい詳しく解明されていて、

「ワクチンが効かない」と書いてある。

がっびいいいーん

ダメなんですか?

お隣のオーストラリアのNSW(ニュー・サウス・ウエールズ)は、11日でいえば1262人の新規感染者を出して、7人が死んで、州知事のGladys Berejiklianは、撲滅に失敗して、もうやけっぱちで、

「ロックダウンなんて、もうやめたわい。後はワクチン打ちまくってしのごうぜ」と言い出して、なにしろ州知事が捨て鉢になってしまったので、

州民は推して知るべしで、先週末のシドニー·ボンダイビーチの写真が出ていたが、押しくら饅頭やってるんでっか?な混雑ぶりでした。

一方、悲壮な気持ちに酔って、国難に臨む英雄物語の王にでもなったつもりの、誤判断に誤判断を繰り返して、自分自身までコロナに罹って死にかけたバカタレBoris Johnsonを首相に戴く連合王国は、ワクチン打ちまくっちゃったもんね、もうダイジョブx2、と小躍りしながら「ワクチン·パスポート」なる子供銀行券みたいなものまで発行することになっていたが、11日で28856人も新規感染者を出して、あまつさえ156人の死者まで出しているのに、「パスポート?ああ、もう、あれやめた。コロナ、あんまり気にするのやめるべ」と言い出している。

日本にいたとき、ひとがいない夜の電車のなかで、あとで歌詞を調べてみたら、半信半疑の聞こえた通りで

「どうすりゃいいのさ、タコのフンドシ、タコのフンドシ」と謎の歌を絶叫しながら、四股を踏むように、ドスドスひとりで踊っている女の子供をみて、怖かったことがあったが、なぜか、その絶叫が頭のなかで木霊しているよーな気がする。

ポテチが湿気てもいいから、あと一週間で終わってくれないかなあ。

第一、政府が気前よく配りまくっているsubsidyだって、「だいじょぶだいじょぶ。まだ国庫にはオカネが唸っておる。ビンボになったら、どんどん来なさい。どんとこい、よいしょ」と述べているが、頭のなかで、ざっと計算してみても、そんなはずはない、強がりなんじゃない?とおもう。

もしかしたら財務大臣が使っている電卓が壊れているのではないか。

お先真っ暗って、こういうときのためにある言葉なんちゃうか。

釣りの道具も新調したばっかりで、釣り用の船まで、おっきくて安定したやつを買ったのに、海にも出られない。

つらいなあ。

ちぇっ

 

追記:

 

いま(午後4時5分)首相のアナウンスメントが終わって質疑応答中だが、結局9月21日までレベル4を延長することになった。

収入補償も3割おおく出すことにして「今度こそ終わりにする」という(言葉がちょっとヘンかもしれないが)気迫のこもったお話しでした。

アーダーン首相の「ここ一番」で見せる集中力がよく出ていた。

あーあ、と思うが、あの気迫には勝てない。

やむをえないので、もう一週間、おとなしく我慢いたしまする)



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5 replies

  1. 千葉県も一時は日に千人を超えていた新規感染者数が徐々に減って昨日は400人を下回っています。この調子で減少してくれるといいのですが。

    「どうすりゃいいのさ、タコのフンドシ」は聞いたことだありませんでしたが、
    小松政夫とタコフン軍団が「歌謡どっきり大放送」というテレビ朝日の日曜お昼の番組内で歌っていたものであると知りました。ありがとう。(どんなお礼だ?)

    • うん。オダキン先生がyoutubeのリンクを送ってくれたけど、節まわし?がぜんぜん違う。

      なんかに似てるなあと考えていたら「孤独のグルメ」の「ごろさん、ごろさん!」というわっしょいわっしょいな囃子声と同じだと気が付きました

      >小松政夫とタコフン軍団

  2. 北島と南島の違い、そういうことだったのか。

    冬に合わせていつの間にか南島に移動してた元カナダ人現NZ人(期限付きだったのにどさくさに紛れてなんだかずっといる)、南島で
    「ロックダウンだぜー」と言いながらスケボーしてたんで
    (これガメさんに見つかったら撃たれるな)と思ってたのだ。

    にしても、いい首相だなあ。
    ほんとに。

  3. VICはあんなにがんばってきたのにNSWのやーーーめたっ!!で、もう全然止まらないどころかNSWを超える勢いになっていてやばい。。。。Danがゼロコロナ目標をあやふやにしたら一瞬で人々の雰囲気が変わってしまったー。

  4. プルーフロックw
    ガメさんをして勝てないといわせる気迫の舵取りが
    うらやましい。遠い遠い世界に感じられます。

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