クリスマス 2021

 

来年は、大変な年になるだろう、というのが英語新聞の論調です。

今度はCOVIC19/コロナではなくて、世界中に蔓延するインフレが頭痛の種なのだという。

初めのうち、コロナパンデミックの影響であって一過性のものだ、と口を揃えて述べていた各国の中央銀行総裁たちも、しぶしぶながら、どうやらインフレは、世界を覆って、どっかりと腰をすえてしまったようだ、と認めはじめている。

あれだけ歴史のなかで繰り返され、いまの時代は共通言語の英語で、テキストメッセージでもビデオミーティングでも年柄年中情報を交換して、センティメントも共有しているというのに、蓋を開けてみれば、何の事はない、インフレにはなりません、インフレになってしまったが一過性です、インフレかも知れない、インフレになっちゃったああ、の伝統パターンを踏襲していて可笑しいが、笑ってばかりはいられなくて、インフレという怪物の特徴は、退治するための魔法の剣が存在しないことで、ゆいいつ利上げという、効果が出るまでに時間がかかる、しかも、ホームローンや教育ローンを抱えているのが通常の、子供がいる夫婦の生活を直撃する、crude swordしか人間は立ち向かう方法を持っていない。

トルコや日本は、むかしから個人生活が貧弱で個人消費の基盤が浅いせいでインフレが起こりやすい国で、例えばトルコはインフレを抑えるために公定利率が、今年の始まりでも、たしか1719%内外であったはずです。

ポピュリスト政治家で、権力をおおきく人気に依存しているエルドアン大統領は、例の、「庶民」という嫌な言葉で呼ばれるひとびとに人気を博そうとして、利率を下げると宣言して、いま公定金利を15%くらいまで下げたところだが、効果は覿面で、猛烈なインフレになって、年初に較べて、たしか、トルコ・リラの価値は年初の半分以下になっているはずです。

英語圏諸国は、インフレ指標に含まれない住宅の価格は、どぎゅううううんとあがって、不動産会社が住所と番地ごとに公開している住宅価値見積もりのサイトを覗いては、家をすでに持っている人は、「うっひゃあ、オカネモチ」と喜び、家をこれから買う人は、「いまの給料じゃ100年ローンを組んでも買えない」と顔をくもらせていて、早い話がわしが住んでいる家も11年前に買った価格と比べて4倍とちょっとになっているが、過去には(指標にある物品の)インフレ自体はコントロール可能と踏んでいて、どちらかいえば日本型の経済低迷を予防することに政策の主眼があった。

インフレの突然の亢進は、予想外の事態で、ここに至った具体的な仕組みは未だに誰にもちゃんと判っていないが、判っているのは、大男のインフレさんが酒の徳利を抱えて一家の居間にどっかりと胡座をかいて座り込んでしまっていて、

「もっとカネを稼いでこんかい」とくだをまいている厳粛な事実です。

日本は、なぜか森羅万象において日本にだけ常に存在する「ファクターX」なる怪人のおかげでインフレは、ほとんど世界でただ一国起こっていなくて、そのうち大和の神様の日本民族特別扱いに感動して、国民をあげて伊勢神宮を礼拝するようになりそうな気がするが、ほんとは、お伊勢様が、エクセルを開いて、こっそり数字を書き換えているだけかも知れないので、

やっぱり気を引き締めておくに越したことはないようにおもえます。

来年のことをいうとあの世の王仁三郎が笑う、というので、振り返って、今年の話をすると、身近では、むかしからブログを読んでくれているひとびとが、ひところ続いたブロックチェーンの記事で、あんまりガメ・オベールが、新しい世界を識るためにbitcoinを買ったほうがいいよ、買え買え買え、買わないとわかんないよー、ぼくも買ったよー、とワライカワセミのようにうるさいので、買ったひとたちが、なぜか今年になって売却した人がおおくて、税金の支払いの相談や、こんなアブク銭が手に入ると、不幸になるような気がするんだけど、と書いてきて、オカネモチになったのは、ガメのせいだぞ、いったいどうしてくれるんだ、と、剣幕こそはないものの、えらく恨み言を言われたが、そんなもん、記事のなかでこともあろうに、テキトーを極めるオカネ記事を信じる、あんたが悪い (←居直っている)

単なる偶然で、偶々で、たまたまちゃんだが、数は圧倒的に少ない個人の資産の増やし方やお下品を極める「オカネの儲け方」は、なぜか一生懸命に読んでくれて、最初期2009年の記事を読んで買ったひとは6千倍くらいになっていて、爆発的に価格が上昇して、「もうこの辺でいちだんらくだな」とおもって

「投機ブームが終わったいまこそビットコインを教材として買うべきだ」と書いていた2012年に、のんびりで、買った人でも900倍になっている。

投機をしようと目論だわけではなくて、自分が好きで読んでいるブログ記事を書いているダメガイジンが買え買えとうるさいので買っただけなので、最後は必ず家計が破滅する運命にある理由を以前に説明したデイトレーダーたちのように投機中毒になる心配がなくて、その点ではいいが、いざ何億円、ひとによっては何十億円というオカネが手に入ってみると、税金というものの高さや、通常のお商売の税理士とは異なって、こういう問題に詳しい会計事務所の手数料の高さに、「世の中の怖さ」というものをヒシヒシと感じるもののようでした。

今年、通貨に換金する読者の人が多かったのは、訊いてみると、税法が改正されて仮想通貨自体に課税するように変わった、また暴落しそうでこわい、住んでいる地域にもよって、理由はいろいろなようだったが、ともかく、いっぺんに相談が寄せられたので、わしから見ると、それが「2021年の印象」になってしまった。

ニュージーランドでは、たったひとりの油断から根絶されたはずのCOVID-19が復活して、安心していて、不意を打たれた格好の政府とひとびとは、衝撃で、オークランドのCBD(←都心ことです)などは、いまのところ、暴力犯罪が多発する廃墟になっていると報道されている。

わしのほうは、ちょうど、コロナがなくても、いいとしこいてパブ・クロウルでもなし、モニさんがお酒を飲むのをやめてしまって、つまらないということもあって、というか、それがいちばんおおきいのか、海洋熱がぶり返してしまって、海に出る頻度が増えて、そこがこのひとのむかしから愚かなところで、海に出る回数が多くなると、なぜか持っているヨットやボットの数が増えて、マホガニーやチークをふんだんに使ったクラシックボートや、大小のヨット、はてはコンピュータの塊でヘルムには大型スクリーンが4つも並んでいるビッカビカのモダンな船まで、子供がオモチャを買い集めるのと同じことで、そのうえに、クルマでも飛行機でもおなじだったか、なぜかオンボロ船も好きで、これは、どうやら、なにかを修理しながら使う、という生来の趣味に適っているからのようでした。

2021年には、「編集友」と呼んでいる、書いているわしより、なにが書いてあるか理解しているんじゃないの?と訝ってばかりいた、わし記事の最高の読み手に出会ったことも書いておかないわけにはいかない。

もうひとり、微かに匂わせるくらいにもどんな人か、書いておきたいとおもわないが、日本語人で、「この人は知性の人だ」と判る人に出会って、DMでやりとりをして、後でDMを眺めてみると、モニさんがそういった相手の代表選手だが、自分より知性が高い人に会ったときのわし特有の、甘ったれたことが書いてあって、おもいだすと赤面する。

むかしカネモウケ右翼児玉誉士夫の自宅にセスナでカミカゼ自爆攻撃をかけて死んだ若い俳優の人が上目遣いの甘ったれちゃん然とした顔で遺影に映っていて、なにがなし、気の毒におもったが、なんだか、おもいもかけず、その、殆ど幼児のような顔をおもいだしてしまったりした。

ずっと2025年が、なんでも不可視になるように覆いをかけてきた日本と日本語人にとって、誰の目にも明らかになる、と、よせばいいのに結果としては予測と詰られても仕方がないことを書いてきたが、無駄遣いと嘘と軽薄な受け狙い政策に終始した安倍政権の8年とコロナ禍とで、案外、地表からメタンガスが吹き出すようにして、病んで腐臭を放ち始めた社会が、どんなに誤魔化そうとしても誤魔化せなくなるのは、早まって、2022年くらいになるのかも知れません。

特効薬は、ひどいインフレになっても、社会がおおきく傾いても、ひとつで、それは「自分の生活を豊穣にすること」に専心することだとおもいます。

与えられた条件のなかでいいから、ひとつひとつ検討して、自分と自分が愛する人達が幸福になることにだけ集中力を保つのが、よさそうで、また、ゆいいつの生き延びる方策ということになりそうです。

言い古されてクリシェ化した言葉で、明けない夜はない、というが、

例え、月もない夜のなかでも、愛する人が安らかに寝息を立てる顔をみれば、人間は、それだけで、ただもう幸福になれてしまう。

ここから先、漆黒の闇のなかを、防御もなく、未来への確たる算段もなく、

大半の人間は手探りで歩いていかねばならないが、手をつないで、あるときはお互いの肩を抱いて、互いの存在を大切だと感じる者同士で、一歩一歩、光のほうへ向かって歩いていくしかない。

泣いても、喚いても、政府を罵って、社会を呪っても、それは自分を幸福にはしない「正しさ」であることを、よく知らなければならないのでしょう。

と、ここまで書いたら、モニさんがやってきて、

「ガメ、クリスマスランチの準備が出来たぞ。みんな、揃ってる」と述べに来たので、わしは、もう行かなければ。

メリー・クリスマス!

また来年のクリスマスも、ここで会おうね。

心から、ほんとうに心の底から、みんなの幸福を願っています。



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1 reply

  1. 感動しました。本当にそうですね。愛する人の幸せに専念してみます。

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